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概念データフロー図(Plan): SpecDojo ​

1. 目的 ​

本書は、概念データフロー図(全体概要) の Plan グループ(P-02〜P-06)を詳細化し、何を管理対象とし、いつ、誰が、どの形で実行するかを合意できるようにする。BA は登録簿、成果物カタログ、スケジュール、定期実行、ジョブの責任境界を利用者視点で確認し、PM は計画を作成・更新する際の入力と完了条件を確認する。ARC は各プロセスによるデータストアの読み書きを設計入力として使い、QE は後続起動を止める例外の検出条件と再開条件を検証に使う。

これにより、技術参加者と非技術参加者が同じ正本を介して計画を引き継ぎ、判断や作業が特定個人の記憶に集中しないプロジェクト運営を支える。

2. 適用範囲 ​

  • 対象グループ: Plan(P-02〜P-06)。登録簿定義、成果物カタログ定義、スケジュール計画展開、定期実行定義、ジョブ定義を含む。
  • 開始: Orchestrator から計画要求を受けた、Action から再計画要求を受けた、または参加者が登録、成果物管理、定期実行、定型処理の必要事項を確定した時点とする。
  • 終了: 必要な登録項目・決定記録、成果物カタログ、スケジュール戦略、Schedule(track)とマイルストーン、実行計画、定期実行定義、ジョブ定義が、それぞれの後続利用者へ引き渡せる時点とする。
  • 組織境界: 各領域の主担当と参加者の関与は 概念データフロー図(全体概要) の「プロセス領域」を正本とする。人間と AI Agent の責任分担は プロジェクト概要 の「基本的な考え方」を参照し、本書では再定義しない。
  • システム境界: Plan グループが各正本を定義または更新し、Orchestrator、Do、Check、Action との受け渡しまでを扱う。他グループの内部処理は扱わない。
  • 対象外: 参照、検索、状態確認、検証、dry-run などの補助操作、個別コマンドやファイル更新の実装詳細、Do 以降の実行・評価・完了処理、複数グループを横断する順序、状態名・状態の定義・遷移条件とする。グループ外の責務は「主要例外とグループ外への委譲」、状態は「状態遷移の参照」に示す。

3. プロセス領域 ​

Plan グループは、全体概要で定めた五つの領域を含む。本章は領域ごとの主要入力、主要出力、データストアと内部プロセスの正本であり、領域 ID、名称、業務目的、主な担当、起点イベントの上位定義は 概念データフロー図(全体概要) を正本とする。

3.1. 登録簿定義(P-02) ​

判明した事項、問題・課題、メモ、意思決定、および計画・再計画の要求を、後続が追跡できる登録項目または決定記録として確定する。起票は全参加者が行え、PM が記録としての成立を担う。

  • 主要入力: Orchestrator からの計画要求、Action からの再計画要求、参加者からの判明した事項と意思決定
  • 主要出力: 登録項目・決定記録
  • データストア: 登録簿 / register
プロセス IDプロセス業務目的主な担当起動条件必須性
P-02-01登録簿記録判明事項と判断を、担当者が追跡・引継ぎできる正本として残す。PM(起票は全参加者)タスクや課題等が判明した、意思決定した、または計画・再計画要求を受けた必須

3.2. 成果物カタログ定義(P-03) ​

参加者が管理対象と判断した成果物について、Kata を参照し、成果物 ID、依存、done_criteria、evidence_refs を含む成果物カタログとして確定する。カタログの検証は独立した業務成果にせず、定義を確定するための判定に含める。担当の割り当ては成果物カタログへ保持せず、スケジュール戦略の owner_rules に基づき Schedule(track)展開時に行う。

  • 主要入力: 参加者からの管理対象とする成果物の判断、Kata の rulebook・template、登録項目・決定記録
  • 主要出力: 成果物カタログ
  • データストア: Kata / kata、登録簿 / register、成果物カタログ / catalog
プロセス IDプロセス業務目的主な担当起動条件必須性
P-03-01成果物カタログ定義合意した成果物と完了条件を、計画展開に利用できる検証済みの正本にする。BA(提案は全参加者)何を成果物として管理するかの判断が確定した必須

3.3. スケジュール計画展開(P-04) ​

成果物カタログとスケジュール戦略を整合させ、担当とマイルストーンを持つ Schedule(track)へ展開し、実行単位ごとの実行計画を生成する。依存関係と Kata の適用条件を展開前に判定し、実行不能な計画を後続へ渡さない。

  • 主要入力: Orchestrator からの計画要求、Action からの再計画要求、成果物カタログ、メンバー・ロール、Kata の rulebook・template
  • 主要出力: スケジュール戦略、Schedule(track)とマイルストーン、実行計画
  • データストア: 稼働構成、Kata / kata、成果物カタログ / catalog、スケジュール戦略、Schedule(track)、実行計画 / plan
プロセス IDプロセス業務目的主な担当起動条件必須性
P-04-01スケジュール戦略定義成果物の特性と Kata の適用条件に合うタスク生成方針、owner_rules、マイルストーン基準を確定する。PM成果物カタログが整備され、計画要求または再計画要求の対象を特定できた必須
P-04-02Schedule(track)展開循環のない依存順序、担当、期間、マイルストーンを持つ実行可能なタスク群を成立させる。PM成果物カタログとスケジュール戦略が整合し、owner_rules に対応するメンバー・ロールを参照できた必須
P-04-03実行計画生成各タスクの実施手順、対象文書、完了条件を、担当者が開始できる実行計画として引き渡す。PMSchedule(track)上のタスクと適用する Kata を特定できた必須

3.4. 定期実行定義(P-05) ​

継続的に確認または実行する事項について、周期・条件、対象ジョブ、次回判定に必要な情報を一つの定期実行定義として確定する。対象ジョブが未確定なら後続の自動運転へ引き渡さない。

  • 主要入力: 参加者からの定型・定期実行の要件、ジョブ定義
  • 主要出力: 定期実行定義
  • データストア: ジョブ定義 / job、定期実行定義 / routine
プロセス IDプロセス業務目的主な担当起動条件必須性
P-05-01定期実行定義継続的な確認・実行を、Orchestrator が次回起動を判定できる形にする。PM、OPS定期的に確認・実行する事項が判明し、対象ジョブを特定できた条件付き。定期要件がない場合は定義を作らず、Plan グループの他の出力だけで正常完了する。

3.5. ジョブ定義(P-06) ​

定型処理の手順について、runner が直接実行する決定論的処理か、agent へ委譲する判断を含む処理かを定め、成功条件を持つジョブ定義として確定する。

  • 主要入力: 参加者からの定型・定期実行の要件、定型的に実行する処理の手順、メンバー・ロール
  • 主要出力: ジョブ定義
  • データストア: 稼働構成、ジョブ定義 / job
プロセス IDプロセス業務目的主な担当起動条件必須性
P-06-01ジョブ定義定型処理を、実行主体、委譲の要否、成功条件が判定できる再利用可能な定義にする。PM(定義は全参加者)定型的に実行する処理の手順が定まった条件付き。定型処理がない場合は定義を作らず、Plan グループの他の出力だけで正常完了する。

4. データストア ​

本章は、全体概要の「データストア」から Plan グループが読み書きする部分集合を、同じ名称と区分で示す。

4.1. マスタ・構成データ ​

データストア読み書き本グループでの利用
稼働構成参照メンバー・ロールを Schedule(track)とジョブの担当・実行主体の判断に用いる。
Kata / kata参照rulebook・template と grade を、成果物定義およびスケジュール戦略・実行計画との適合判定に用いる。
成果物カタログ / catalog参照・更新管理対象の成果物、依存、done_criteria、evidence_refs を定義し、スケジュール戦略、Schedule(track)、実行計画の入力に用いる。
スケジュール戦略参照・更新タスク生成方針、owner_rules、マイルストーン基準を定義し、Schedule(track)展開に用いる。
定期実行定義 / routine更新周期・条件、対象ジョブ、次回判定に使う情報を定義し、Orchestrator の自動運転へ引き渡す。
ジョブ定義 / job参照・更新実行手順、runner 直接実行か agent 委譲か、成功条件を定義し、定期実行定義と Do の実行入力に用いる。

4.2. トランザクションデータ ​

データストア読み書き本グループでの利用
登録簿 / register参照・更新判明事項、課題、意思決定、計画・再計画要求を記録し、成果物カタログ定義の判断根拠として参照する。
Schedule(track)更新成果物ごとのタスク、担当、期間、依存とマイルストーンを、依存順序に従って展開する。タスクの状態は持たず、状態は実行記録を正本とする。
実行計画 / plan更新Schedule(track)の各タスクについて、実施手順、対象文書、完了条件を生成する。

5. 概念データフロー ​

5.1. 登録簿定義 ​

mermaid diagram

凡例は 概念データフロー図(全体概要) の「凡例(本プロダクト共通)」に従う。--> は情報の流れであり、本図は物の流れを対象外とする。例外経路は「主要例外」に示すため図から省略する。登録簿は「成果物カタログ定義」と共有する。

5.2. 成果物カタログ定義 ​

mermaid diagram

凡例は 概念データフロー図(全体概要) の「凡例(本プロダクト共通)」に従う。--> は情報の流れであり、本図は物の流れを対象外とする。カタログ検証の不成立経路は「主要例外」に示すため図から省略する。Kata と成果物カタログは「スケジュール計画展開」、登録簿は「登録簿定義」と共有する。

5.3. スケジュール計画展開 ​

mermaid diagram

凡例は 概念データフロー図(全体概要) の「凡例(本プロダクト共通)」に従う。--> は情報の流れであり、本図は物の流れを対象外とする。依存の循環と strategy・Kata grade の不整合による停止経路は「主要例外」に示すため図から省略する。Kata と成果物カタログは「成果物カタログ定義」と共有し、後続の Do への引き渡しは「グループ外への委譲」に示す。

5.4. 定期実行定義 ​

mermaid diagram

凡例は 概念データフロー図(全体概要) の「凡例(本プロダクト共通)」に従う。--> は情報の流れであり、本図は物の流れを対象外とする。定期要件がない正常な非起動経路は、P-05-01 を起動せず Plan グループを完了するため図から省略する。ジョブ定義は「ジョブ定義」と共有し、Orchestrator への引き渡しは「グループ外への委譲」に示す。

5.5. ジョブ定義 ​

mermaid diagram

凡例は 概念データフロー図(全体概要) の「凡例(本プロダクト共通)」に従う。--> は情報の流れであり、本図は物の流れを対象外とする。定型処理がない正常な非起動経路は、P-06-01 を起動せず Plan グループを完了するため図から省略する。ジョブ定義は「定期実行定義」と共有し、Do への引き渡しは「グループ外への委譲」に示す。

6. 個別プロセス主要入出力 ​

6.1. 登録簿定義 ​

プロセス IDプロセス主要入力主要出力データストア
P-02-01登録簿記録判明事項、意思決定、計画要求、再計画要求登録項目・決定記録登録簿 / register(更新)

6.2. 成果物カタログ定義 ​

プロセス IDプロセス主要入力主要出力データストア
P-03-01成果物カタログ定義管理対象成果物の判断、登録項目・決定記録、rulebook・template成果物 ID、依存、done_criteria、evidence_refs を含む成果物カタログKata / kata(参照)、登録簿 / register(参照)、成果物カタログ / catalog(更新)

6.3. スケジュール計画展開 ​

プロセス IDプロセス主要入力主要出力データストア
P-04-01スケジュール戦略定義計画・再計画要求、成果物・依存・完了条件、Kata grade・作成要件owner_rules を含むスケジュール戦略Kata / kata(参照)、成果物カタログ / catalog(参照)、スケジュール戦略(更新)
P-04-02Schedule(track)展開タスク生成方針、owner_rules、成果物・依存、メンバー・ロールタスク、担当、期間、マイルストーン稼働構成(参照)、成果物カタログ / catalog(参照)、スケジュール戦略(参照)、Schedule(track)(更新)
P-04-03実行計画生成実行対象タスク、対象文書、完了条件、rulebook・templateタスクごとの実行計画Kata / kata(参照)、成果物カタログ / catalog(参照)、Schedule(track)(参照)、実行計画 / plan(更新)

6.4. 定期実行定義 ​

プロセス IDプロセス主要入力主要出力データストア
P-05-01定期実行定義周期・条件の要件、対象ジョブ、次回判定に使う情報定期実行定義ジョブ定義 / job(参照)、定期実行定義 / routine(更新)

6.5. ジョブ定義 ​

プロセス IDプロセス主要入力主要出力データストア
P-06-01ジョブ定義定型処理の手順、メンバー・ロールジョブ定義稼働構成(参照)、ジョブ定義 / job(更新)

7. 状態遷移の参照 ​

本書では状態名、意味、成立条件、遷移元、遷移先、イベント、遷移条件を定義しない。登録項目と Schedule(track)のタスクは、それぞれ対応する STSD を正本とする。

対象状態を変えるプロセスステータス定義(STSD)
登録項目P-02-01 登録簿記録stsd-register-entry
Schedule(track)のタスクP-04-02 Schedule(track)展開stsd-task-execution

8. 主要例外とグループ外への委譲 ​

8.1. 主要例外 ​

例外 ID対象プロセス検出条件本グループでの扱い継続・再開条件
E-03-01P-03-01成果物 ID、依存、done_criteria、evidence_refs の必須項目が欠落している、成果物 ID が重複している、または依存先を解決できない成果物カタログを確定せず、P-04 の起動を止め、検出事項を定義担当へ戻す不適合箇所が修正され、成果物カタログの検証が成功した時点で P-03-01 の確定判定から再開する
E-04-01P-04-02成果物またはタスクの依存をたどると同じ対象へ戻り、順序を確定できないSchedule(track)と実行計画を更新せず、循環に関わる依存を判断者へ提示する成果物カタログまたはスケジュール戦略の依存が修正され、循環なく順序付けできた時点で P-04-02 から再開する
E-04-02P-04-01strategy が対象 phase で Kata grade を要求しているのに、適用必須の Kata に grade がない、grade の評価対象が Kata でない、または grade の判定が strategy の要求 verdict に達していないスケジュール戦略を確定せず、Schedule(track)以降の展開を止める適用必須の全 Kata について評価対象と verdict が strategy の要求を満たすか、人間が strategy の要求を変更し、再検証が成功した時点で P-04-01 から再開する
E-05-01P-05-01定期実行要件が参照する対象ジョブを一意に特定できない定期実行定義を確定せず、自動運転への引き渡しを止める対象のジョブ定義が確定し、周期・条件と対応付けられた時点で P-05-01 から再開する
E-06-01P-06-01runner 直接実行か agent 委譲か、または成功条件のいずれかを判定できないジョブ定義を確定せず、定期実行定義および Do への引き渡しを止める実行主体、委譲の要否、成功条件が合意され、判定可能になった時点で P-06-01 から再開する

8.2. グループ外への委譲 ​

委譲先委譲する事項引き渡す情報本グループへ戻す条件
cdfd-orchestratorPDCA サイクルの起動、Plan への要求発行、定期実行の次回起動判定計画要求への応答、成果物カタログの完了条件、スケジュール戦略、定期実行定義、実行計画新たな計画要求または、実行状態に基づく再計画要求が発行されたとき
cdfd-do実行計画またはジョブ定義に基づくタスクの実行実行計画、ジョブ定義、対象成果物・登録項目を特定する情報実行結果から計画変更が必要と判断され、Orchestrator または Action から再計画要求が発行されたとき
cdfd-uc-register登録簿起票から対応、評価、完了記録までのグループ横断順序登録項目・決定記録、および対応開始を判断できる情報対応結果により新たな登録事項または再計画要求が生じたとき
cdfd-uc-deliverable成果物定義から実行、評価、完了記録までのグループ横断順序成果物カタログ、Schedule(track)、実行計画評価または完了判断によりカタログ、スケジュール、実行計画の変更が必要になったとき