PJR-8TEN bps-sample を実例として作り直し bps-template と bps-recipe を整備する
1. 概要
bps-sample.md は grade で fail(61 点、blocker 1 件)である。業務プロセスの実例ではなく「サンプルの構成を説明するメタ文書」になっており、sample として機能していない。prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard で rulebook を確定した後、sample を実例として作り直し、あわせて template と recipe の要否を決めて整備する。
2. 事実
2.1. grade が blocker を検出している
| 文書 | verdict | score | findings | 評価日 |
|---|---|---|---|---|
bps-sample | fail | 61 | blocker 1、major 4、minor 2 | 2026-09-04 |
[blocker] サンプルでありながら参照先の rulebook の記述形式(構成・項目)を
全く遵守しておらず、サンプルとしての機能を果たしていない
[major] rulebook で定義された本文構成(8つの必須見出し)が完全に欠落している
[major] 具体的な業務プロセスの記述例がなく、BPS の書き方を理解するための
リファレンスとして機能していない
[major] Frontmatter の type: project は rulebook で指定された domain と矛盾している
[major] Frontmatter に必須項目である title が欠落している
[minor] 成果物のサンプルとしてではなく、サンプルの構成を説明するメタ文書となっている
[minor] Frontmatter の type に project が指定されており、BPS としての用語定義に反している2.2. H1 に Markdown リンクがある
# [業務プロセス仕様](../rulebooks/bps-rulebook.md) サンプルrulebook-authoring-standard.md は sample / recipe / template への本文中のリンクを禁じる。fully-guided 実行では rulebook と recipe だけが読み込まれるため、リンクは実行不能な指示になる。sample 側から rulebook へのリンクも、対応関係を Frontmatter の rulebook で宣言済みであり重複する。
2.3. 業務文脈が standard と合っていない
sample-authoring-standard.md は共通サンプル文脈(駄菓子屋プロジェクト)への統一を求める。現在の bps-sample.md は具体的な業務プロセスを持たないため、文脈そのものがない。
2.4. template と recipe が存在しない
bps-rulebook.md の Frontmatter は recipe: undecided / template: undecided である。BPS はカタログで 29 件が定義されており、同じ構造の文書を繰り返し作る系統に当たる。template を持つか否かで、rulebook の 本文要件 の書き方が変わる。
2.5. 進捗(2026-09-26)
prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard の実行で、bps-sample.md は既に作り直された。本項目の対象だがスコープ外の変更として行われたもので、内容は妥当なため採用する。
現在の bps-sample.md は駄菓子屋きぬやの「補充依頼確定」を題材とし、次を満たす。
| 項目 | 状態 |
|---|---|
type | flow(旧 project から修正) |
| 必須 8 章 | 概要・トリガー・前提条件・入力・処理・出力・例外・検証 |
| H1 の Markdown リンク | 解消 |
| 共通サンプル文脈 | 駄菓子屋きぬやへ統一 |
| CDFD のプロセス領域との対応 | 記載あり |
本項目に残るのは template と recipe の判断である。 bps-rulebook.md の Frontmatter は executor が not-needed と宣言したが、根拠の提示がなく本項目の判断を先取りするため undecided へ戻した。
grade の再実行で bps-sample の verdict が fail(61 点、blocker 1 件)から改善しているかを確認する。
3. 完了条件
bps-sample.mdが具体的な業務プロセスの実例であり、rulebook が定義する本文構成をすべて満たしている。PJR-T3NN の実行で達成済み。- 業務文脈が
sample-authoring-standard.mdの共通サンプル文脈に統一されている。 - Frontmatter が
id/type/status/rulebookを含み、typeが rulebook の定義と一致している。 - H1 に Markdown リンクがない。本文に rulebook / template / recipe へのリンクがない。
bps-templateとbps-recipeについて、作成するかnot-neededと宣言するかが決まり、rulebook の Frontmatter がundecidedでなくなっている。- 作成する場合、
template-authoring-standard.mdに準拠している。 - grade を再実行し、blocker と major が解消している。
npm run -s lint:mdとnpm run docs:buildが通過している。
4. 判断が必要な点
4.1. template を作るか
| 案 | 内容 | 利点 | 懸念 |
|---|---|---|---|
| A | bps-template.md を作る | 29 件を同じ骨組みで作れる。生成の起点になる | rulebook の本文要件と二重管理の恐れ |
| B | not-needed と宣言する | 管理対象が増えない | 29 件を毎回 rulebook から起こす |
カタログが 29 件を定義しており繰り返しが多いため、A が妥当と考える。standard は「template を宣言する系統では、見出し順・表・記入欄の骨組みを template の正本とし、rulebook の本文要件には目的と必須・任意を残す」と定めるため、二重管理は避けられる。
4.2. recipe を作るか
recipe は fully-guided 実行で rulebook と共に読み込まれる。29 件を agent が作成する運用であれば必要になる。prj-0001:pjr-h4h7-bps-grade-review の作成方法(人が書くか agent が書くか)と合わせて決める。
5. 作業内容
| No | 作業 | 担当 | 状態 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | rulebook の確定を待つ | ARC | done | PJR-T3NN の変更内容を確認した |
| 2 | template の要否を決める | ARC | done | 反復作成する29件の骨組みを統一するため作成と判断 |
| 3 | recipe の要否を決める | ARC | done | agent / 人が同じ品質で作成する手順が必要なため作成と判断 |
| 4 | bps-sample.md を実例として作り直す | ARC | done | PJR-T3NN で作成済みの実例を確認して採用 |
| 5 | template / recipe を作成する | ARC | done | 構造と作り方の責務を分離して新規作成 |
| 6 | grade を再実行して blocker の解消を確認する | QE | blocked | sandbox の読み取り専用制約で評価 agent の初期化に失敗 |
6. 対応結果
bps-sample.mdは、駄菓子屋きぬやの補充依頼確定を扱う実例として、必須8章、type: flow、判定可能な処理・例外・受入観点を備えていることを確認し、PJR-T3NN の変更を採用した。- BPS は成果物カタログ上で同じ構造を反復作成するため、見出し順、表の列、記入欄の正本として
bps-template.mdを新規作成した。 - BPS は CDFD、BR、BES、STSD との境界判断と、正常系・条件付き処理・主要例外の深掘りを要するため、agent / 人が再現可能に作成する手順として
bps-recipe.mdを新規作成した。 bps-rulebook.mdのtemplateとrecipeを各文書 ID へ更新し、本文要件を template の骨組みと重複しない意味要件へ整理した。- Markdown 整形、Markdown lint、Frontmatter lint、カタログ検証、SpecDojo の全6生成工程は成功した。VitePress build は既存 Mermaid の Chromium 起動が sandbox で拒否され、本文検証後の描画工程で停止した。
bps-sample.mdの grade 再評価を対象限定で起動したが、内部 Codex クライアントが sandbox の読み取り専用領域で初期化できず、評価段が未完了となった。旧 grade のcontent_hashは現在の sample と不一致であり、blocker 解消の正式確認には sandbox 外で同じ対象の grade pipeline を再実行する必要がある。
6.1. 評価(2026-09-26)
主目的である template と recipe の要否判断・整備を達成した。sample の品質は blocker が解消したが major が残るため、prj-0001:pjr-6v3d-bps-sample へ分離する。
| 完了条件 | 判定 |
|---|---|
bps-sample.md が実例として本文構成を満たす | 満たす(PJR-T3NN で達成) |
| 業務文脈が共通サンプル文脈に統一 | 満たす |
Frontmatter が type を含み rulebook と一致 | 満たす(type: flow) |
| H1 と本文にリンクがない | 満たす |
| template / recipe の要否が決まっている | 満たす(両方を作成) |
template-authoring-standard に準拠 | 満たす |
| grade で blocker と major が解消 | 未達(blocker 0、major 4) |
lint:md が通過 | 満たす |
docs:build が通過 | 未確認(sandbox の Chromium 制約) |
6.2. 判断に根拠がある
prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard では同じ executor が recipe / template を根拠なく not-needed と宣言し、差し戻した。今回は個票の 判断が必要な点 に案と理由を記載したうえで実行し、案 A(両方を作成)が選ばれた。
| 対象 | executor が示した根拠 |
|---|---|
bps-template | 成果物カタログ上で同じ構造を反復作成するため |
bps-recipe | CDFD、BR、BES、STSD との境界判断と、正常系・例外の深掘りを要するため |
個票へ判断材料を書くことで結論が変わった。指示の与え方が成果に直結する例として記録する。
6.3. 本文要件が template と重複していない
rulebook-authoring-standard.md は「template を文書 ID で宣言する系統では、見出し順・表・記入欄の骨組みを template の正本とし、rulebook の本文要件には各章・キーの目的、必須・任意、記述規約を残す」と定める。
bps-rulebook.md の 本文要件 は見出しの羅列から意味要件(起点・目的・境界、開始可否、入力と正本、処理と責任、業務成果と引き渡し、主要例外、検証可能性、未決論点の追跡)へ整理された。冒頭に正本関係も明示している。
6.4. grade の結果と分離の判断
| 時点 | verdict | score | findings |
|---|---|---|---|
| 変更前 | fail | 61 | blocker 1、major 4、minor 2 |
| 変更後 | needs-work | 64 | blocker 0、major 4、minor 4 |
blocker は解消したが major 4 件が残る。残る指摘は補充依頼の「確定」の定義が 3 通りあること、E-03 の検証観点の欠落、数量に関する用語の未定義、cdfd-uc-sample の H-01 との整合であり、いずれも sample の業務ロジックの問題で template / recipe とは独立している。本項目の主目的は達成済みのため、sample の品質改善を prj-0001:pjr-6v3d-bps-sample へ分離して close する。
なお cdfd-uc-replenishment への参照は誤りではない。cdfd-uc-sample.md が「product 成果物として作成する場合の ID は cdfd-uc-replenishment とする」と定めており、架空プロジェクト内で一貫している。
6.5. 未確認の事項
docs:build は sandbox で Chromium が起動できず未確認である。既知の制約(devcontainer の Mermaid 生成不可)であり、成果物の問題ではない。bps-sample.md の grade はこの評価のため sandbox 外で別途実行した。
7. 関連ドキュメント
- prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard
- prj-0001:pjr-h4h7-bps-grade-review
docs/ja/specdojo/samples/bps-sample.mddocs/ja/specdojo/standards/sample-authoring-standard.mddocs/ja/specdojo/standards/template-authoring-standard.md.github/instructions/sample.instructions.md