PJR-AY1R fully-guided が sample を参照できるようにし rulebook のサンプル章を外出しする
1. 概要
完成例の正本を sample に一本化する方針を rulebook-authoring-standard.md へ明記した。実現には xep-fully-guided-template.md の参照範囲を変える必要がある。現在 fully-guided は sample を読み込まないため、rulebook から サンプル 章を外すと例が参照できなくなる。参照範囲を変えたうえで、既存 rulebook の サンプル 章を一括で外出しする。
2. 事実
2.1. fully-guided は sample を読み込まない
xep-fully-guided-template.md の記述である。
磨き込みでは sample / template は読み込まない。
粒度・文体・表現・章構成は、既存の対象成果物を基準としてそろえる。参照が許されるのは rulebook、併せて適用する rulebook、recipe、depends_on 成果物、プロジェクトコンテキストに限られる。
2.2. サンプル章はその制約への対処である
rulebook-authoring-standard.md の補足が理由を明示している。
fully-guided 実行では rulebook と recipe だけが読み込まれるため、
sample / template への本文中のリンクは実行不能な指示になるサンプル 章は古い記述の名残ではなく、参照範囲の制約に対する回避策である。
2.3. approach によって sample の可視性が異なる
| approach | sample の可視性 |
|---|---|
fully-guided | 読み込まない |
recipe-guided | 読み込まない |
bootstrap | 読み込む |
sample-maintenance | 読み込む |
xep-bootstrap-template.md は rulebook / recipe / sample / template を同一タスクで編集するため sample を扱う。
2.4. 対象は 54 件ある
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| rulebook の総数 | 107 |
サンプル 章を持つもの | 54 |
| うち外部 sample も持つもの | 52 |
| 埋め込みコードブロックの行数の中央値 | 9 |
大半は 9 行程度の断片であり、完成例を丸ごと埋め込んでいるものは少数である。bps-rulebook は 70 行で全体の 2 位だった。
3. 完了条件
- fully-guided 実行で sample を参照できる。参照範囲の変更が
xep-fully-guided-template.mdに反映されている。 - sample を参照させることで plan が肥大化しないことを確認している。肥大化する場合は参照方法を見直す。
recipe-guidedの扱いが決まっている。同じ変更を適用するか、対象外とするかを明示する。- 既存 54 件の
サンプル章のうち、完成例を埋め込んでいるものが sample へ外出しされている。 - 最小例だけを残す判断をしたものは、その理由が確認できる。
- 外出し後の rulebook で、本文に sample へのリンクや wikilink が発生していない。対応は Frontmatter の
sample宣言だけで示す。 - 外部 sample を持たない 2 件について、sample を作るか
サンプル章を残すかが決まっている。 - grade を再実行し、
vp-qe-kata-conformanceとvp-arc-concisenessの finding が悪化していない。 npm run checkが通過している。- 既存の sample ファイルは、rulebook のサンプル章から外出しした内容を反映する場合を除き、書き直さない。YAML / JSON の sample(例:
ifx-cmd-sample.yaml)の先頭のスキーマ指定(# yaml-language-server: $schema=...または# specdojo-schema: ...)を消さない(2026-09-29 の 1 回目の実行でifx-cmd-sample.yamlのスキーマ指定が消え、validate-schemaが失敗した)。 - 段階的に移行する(検討事項「段階的な移行」のとおり)。最初に rulebook 3 件程度で外出しを行い、plan の肥大化と grade の finding を確認してから、残りへ広げる。確認結果を対応結果に記録する。
- runner の検証(
test-unit・test-integration・typecheck・validate-schema)がすべて通過している(1 回目の実行ではtest-integrationとvalidate-schemaが失敗した)。
4. 検討事項
4.1. 参照範囲を広げる影響
fully-guided は「plan に列挙されていない他のプロジェクト文書を独自に探索・参照しない」と定め、根拠の範囲を絞ることで成果物の逸脱を防いでいる。sample を加えると根拠が 1 つ増える。sample の内容が対象成果物へ混入する恐れがないかを確認する。
xep-fully-guided-template.md は現在「粒度・文体・表現・章構成は、既存の対象成果物を基準としてそろえる」と定める。sample を読み込む場合、既存成果物と sample のどちらを優先するかを明示する必要がある。
4.2. 段階的な移行
54 件を一度に変更せず、参照範囲の変更を先に行い、動作を確認してから外出しへ進む。standard には「参照範囲の変更後に一括で外出しする。個別の改訂で先行して削除しない」と明記済みである。
4.3. 判断の結果(2026-09-29)
利用者が次のとおり判断した。
recipe-guidedの扱い(作業 No.3): 同じ変更を適用しない。本項目の変更はfully-guidedだけを対象とする。- 外部 sample を持たない 2 件の扱い(作業 No.6): サンプル章を外出しした後の参照先は空のままにする。sample は後で作成する想定であり、本項目では作成しない。
5. 作業内容
| No | 作業 | 担当 | 状態 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 参照範囲を広げる影響を評価する | ARC | done | sample は形式の参照に限定し、業務内容の転記と具体化の裏付けへの流用を禁止した |
| 2 | xep-fully-guided-template.md を変更する | ARC | done | 既存の対象成果物を sample より優先すると明示した |
| 3 | recipe-guided の扱いを決める | ARC | done | 利用者判断により対象外とした |
| 4 | 少数の rulebook で試行し plan の肥大化を確認する | QE | in-progress | 3 件で試行した。plan の増分はパス 1 行と手順 1 項目 |
| 5 | 54 件の サンプル 章を外出しする | ARC | in-progress | 試行分の 2 件を外出しした。残りは試行の確認後に広げる |
| 6 | 外部 sample を持たない 2 件の扱いを決める | ARC | done | 利用者判断により参照先を空のままにする |
| 7 | grade を再実行し finding の悪化がないか確認する | QE | open | executor の sandbox では grade を実行できないため未実施 |
6. 対応結果
第 1 段(2.5. の範囲の見直しのとおり)を完了した。claude-expert-executor の 2 回目の実行の成果を、orchestrator が worktree から develop へ適用した(c6f3d2cf)。reporter が範囲を絞る前の plan で判断して runner の統合が行われなかったためである。
xep-fully-guided-template.md: fully-guided の edit plan が sample を参照できるようにした。参照は形式の確認に限り、既存の成果物を優先する。recipe-guidedは対象外とした。plan の増分は、sample のパス 1 行と手順 1 項目である。- 試行: bps-rulebook と stsd-rulebook の完成例のサンプル章を削除した。既存の sample とほぼ同じ内容のため、sample ファイルは変更していない。stsd-mermaid-rulebook の最小例は残した。
rulebook-authoring-standard.md: 経過措置の記述を段階移行に合わせた。tests/src/exec-plans.test.ts: sample のパスを plan へ差し込むテストを 2 件追加した。
試行の確認(orchestrator、評価者は claude-expert-executor、rubric v2 にそろえた):
| rulebook | 外出し前 | 外出し後 | vp-qe-kata-conformance | vp-arc-conciseness |
|---|---|---|---|---|
| bps-rulebook | 89 点・minor 6 | 89 点・minor 6 | 1 → 1 | 1 → 1 |
| stsd-rulebook | 91 点・minor 5 | 93 点・minor 3 | 2 → 1 | 1 → 1 |
finding は悪化せず、stsd-rulebook は改善した。適用後に、単体テスト 1,713 件・統合テスト 121 件・型チェック・schema 検証が通過した。
残りの rulebook の外出しと、外部 sample を持たないものの扱いは PJR-GWYJ(第 2 段)で行う。
7. 関連ドキュメント
- prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard
- prj-0001:pjr-8ten-bps-sample-bps-template-bps-recipe
docs/ja/specdojo/standards/rulebook-authoring-standard.mddocs/ja/specdojo/exec-templates/xep-fully-guided-template.mddocs/ja/specdojo/exec-templates/xep-bootstrap-template.md