PJR-9G9Y 体系の用語と標語を見直す
1. 背景
成果物体系・実践体系・遂行体系と Kata・Waza・Ryu の名前が重なって分かりにくい。標語を「記して、形にして、磨き続ける。」へ改め、遂行体系を PDCA × register・schedule・routine + Job のマトリクスで説明する案を検討する。routine + Job の行は PJR-MD3C の task.review を前提にする。Quick Start の「設計書」と workspace/ もあわせて直す
1.1. 経緯(2026-10-12)
prj-0002 の LP(PJR-HEPK)のレビューで、利用者から次の指摘があった。
- 標語「決めて、書いて、鍛え続ける。」(specdojo:specdojo-overview-guide の
SpecDojoとは)は、todo や issue のように決めることから始まらない項目に合わず、本文の「迷っていることを記帳し」とも順序が合わない。伝えたいことは「いつでもどこからでも気軽に始めて、成長させられる」ことで、利用者は「記して、形にして、磨き続ける。」を提案した。 - 「実践体系で作り、遂行体系で回す」という説明は分かりにくい。遂行体系は、横軸を PDCA、縦軸を register・schedule・routine + Job とするマトリクスで整理すると分かりやすい。
- SpecDojo のプロダクト文書は要求・要件・仕様が中心で、「設計書」という語は紛らわしい。
- 別リポジトリ構成の親ディレクトリは、プロダクトごとに分けられるよう
app1-workspace/とするのがよい。
LP は PJR-HEPK で、新しい標語・「仕様書」の語・app1-workspace/ を先に使う。
1.2. 用語の重なりと使われ方
- 成果物体系・実践体系・遂行体系(3 つの体系)、Kata・Waza・Ryu(型・技・流)、Waza の呼び名(記帳・実戦・評定・講評)の 3 層がある。実践体系は Kata と、遂行体系は Waza とほぼ重なる。
- 「遂行体系」は specdojo:specdojo-overview-guide の 3 か所だけで使われる。
- 「実践体系」は
docs/ja/specdojo配下の 13 ファイルで使われ、specdojo:practice-system-composition-guide の題名にもなっている。id は変えない運用のため、変える場合は題名と本文の語を変える。 - 「設計書」と
workspace/は specdojo:quick-start-guide の決めたことを設計書に書くなどと、specdojo:directory-layout-reference の既定のリポジトリ構成にある。
1.3. PDCA マトリクスの案
LP 側(prj-0002 の PJR-7T8X)で利用者と合意した案。A 列はいずれも「runner が確定して commit し、次の周回の起点にする」でそろい、C 列は「誰が確かめるか」の違いとして読める。
| 回し方 | P(記す・計画する) | D(形にする) | C(評価する) | A(確定して次へ) |
|---|---|---|---|---|
| register | 起票し、完了条件を書く | exec run --register で executor が実行する | reporter が result を書いて review へ進め、人が確かめる | runner が commit・統合する。close するか、reopen・change-request で直す |
| schedule | 成果物カタログから Schedule へ展開する | exec run --track / --auto で実行する | grade(評定)と review | 統合して ready へ確定する。直して次の反復へ |
| routine + Job | Job に「何を・誰が確かめるか(task.review)」を、routine に「いつ」を書く | routine run --due が Job Run を作り、worktree で実行して runner が commit する | Job で指名した review agent が review し、verdict を出す | verdict に従って統合し、成功したときだけ checkpoint を進める |
2. 検討した選択肢
| 選択肢 | 内容 | 利点 | 懸念 |
|---|---|---|---|
| A | 現状維持(標語・3 つの体系の名前を変えない) | 文書の変更がない | LP と文書の標語が食い違う。分かりにくさが残る |
| B | 標語を改め、遂行体系を PDCA マトリクスで説明する。体系の名前は変えない | 変更範囲が全体概要ガイドなどに限られる | 3 層の名前の重なりは残る |
| C | B に加え、3 つの体系の名前を平易な語に改める(Kata・Waza・Ryu との重なりを整理する) | 名前の重なりが解消する | 「実践体系」を使う 13 ファイルに影響する |
3. 決定内容
選択肢 C を採る。3 つの体系の名前は、道場の語に揃えて次のように改める。
| 現在の名前 | 新しい名前 | 意味 |
|---|---|---|
| 成果物体系 | 成果物 | 何を作るか(成果物カタログ) |
| 実践体系 | 型(Kata) | どう作るか(rulebook・recipe・sample・template と、それを支える文書) |
| 遂行体系 | 技(Waza) | どう回すか(register・schedule・routine + Job と、記帳・実戦・評定・講評) |
- 流(Ryu、
approach)は、成果物・型・技をつなぐ属性として位置づける。タスクごとに「型をどこまで基準にして技を使うか」を表し、技の使い方の種類ではない。値は型の整備状況と grade から strategy とコードが導き出す。 - 技は、横軸を PDCA、縦軸を register・schedule・routine + Job とするマトリクス(1.3. の案)で説明する。
- 標語を「記して、形にして、磨き続ける。」に改める。
- プロダクト文書を指す「設計書」を「仕様書」に改める。
- 別リポジトリ構成の親ディレクトリを
app1-workspace/とする。 - 文書の id は変えない。題名と本文の語を改める。
4. 採択理由
- 実践体系と型(Kata)、遂行体系と技(Waza)がほぼ同じ範囲を指し、名前が 2 系統あることが分かりにくさの原因である。道場の語に一本化すると重なりが解消し、LP と文書の説明も揃う。
- 平易な語(つくるもの・つくり方・回し方)は分かりやすいが、Kata・Waza とは別の系統が残る。説明的な語は長く、見出しや表に使いにくい。
- 影響する 13 ファイルの改訂は増えるが、id を変えない運用のため参照は壊れない。v0.3.0 の公開でドキュメントサイトが更新される前に揃える。
5. 承認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 決定者 | 利用者(naoji3x) |
| 決定日 | 2026-10-12 |
| 承認方式 | commit |
| 証跡 | orchestrator との会話で選択肢 C と名前の候補 1(成果物・型・技)を承認。本個票の決定内容を記録した commit |
- 承認方式は
commitまたはPRを記載する。PRの場合は証跡に PR URL と merge SHA を本文テキストで記載する。 - 不可逆・高リスク・framework schema 破壊的変更に該当する決定は
PR方式で承認する。
6. 影響範囲とフォローアップ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響範囲 | 全体概要ガイド、「実践体系」を使う docs/ja/specdojo 配下の 13 ファイル(実践体系構成ガイドの題名を含む)、quick-start-guide、directory-layout-reference、README |
| 必要な対応 | 文書の改訂を v0.3.0 の公開前に行う。LP(prj-0002 の PJR-HEPK)は新しい標語と語を先に使っている |
| 追跡先 | prj-0001:pjr-34f2-terminology-kata-waza-docs |
7. 関連ドキュメント
- [[prj-0002:pjr-hepk-lp-content]]: 指摘の元になった LP の原稿。
- [[prj-0002:pjr-7t8x-lp-roadmap-pdca-matrix]]: PDCA マトリクスで「これから」を見せる LP の項目。
- prj-0001:pjr-md3c-job-review-agent: routine + Job の行の前提(
task.review)。 - specdojo:specdojo-overview-guide: 標語と 3 つの体系の説明。
- specdojo:practice-system-composition-guide: 実践体系の正本。
- specdojo:quick-start-guide: 「設計書」と
workspace/の記述。 - specdojo:directory-layout-reference:
workspace/の記述。