PJR-VV3M 実践の型は種別ごとに作成方針を変える
1. 背景
PJR-QESV は4種すべてを機械的に作らず要否を判断すると定めたが、種別ごとの性質の違いを扱っていない。PJR-K4TA の宣言結果を確認したところ、4種を同じ枠組みで判断させた結果、未作成の成果物171件が根拠のないまま not-needed となった。種別ごとに判断の前提条件が異なることを踏まえ、判断の枠組みを具体化する。
2. 検討した選択肢
| 選択肢 | 内容 | 利点 | 懸念 |
|---|---|---|---|
| A | 4種すべてを同一の基準で判断する(PJR-QESV のまま) | 基準が1つで単純 | 前提条件の異なる種別を同列に扱うため、判断できない型まで確定させてしまう |
| B | 4種すべてを一律に作る | 判断が不要で agent が迷わない | 内容の薄い型が量産され、保守対象だけが増える |
| C | 種別ごとに作成方針を変える(sample は一律、template と recipe は判断) | 前提条件のない sample から判断を外し、迷う対象を2種に絞れる | 基準が種別ごとに分かれ、説明がやや増える |
3. 決定内容
選択肢 C を採択する。種別ごとの方針を次のとおり定める。
| 種別 | 方針 |
|---|---|
rulebook | 従来どおり判断して作る |
sample | rulebook があれば一律に作る(要否を判断しない) |
template | rulebook 系統単位で持ち、骨組みが固定の系統に作る |
recipe | 品質差が出る系統のみ、他の型と独立して判断する |
あわせて、PJR-QESV の基準にある sample を作らない条件「template の穴埋めから完成形を想像できる」は、構造が schema で完全に決まる YAML 成果物に限定する。
4. 採択理由
- sample には前提条件がない。recipe は繰り返される指摘という実績を、template は骨組みの固定を必要とするが、sample は rulebook さえあれば必ず1本書ける。判断を要求する意味が乏しい。
- sample の一律化は実態の追認である。sample の実ファイルは107本あり rulebook 106本とほぼ1対1で、散文成果物では73系統中68系統(93%)が既に sample を持つ。
- 判断対象を template と recipe の2種に絞ることで、agent が迷う範囲を狭められる。
- template は
deliverable scaffoldが読む唯一の型であり、機械が骨組みを生成する用途は他の型では代替できない。一方この機能差は sample と recipe には及ばないため、template の整備を他の型を作る理由にはしない。 - rulebook 106本のうち87本が「本文構成」の章に見出しの羅列を持ち、実質的な template を人間にしか読めない形で保持している。骨組みの正本を template へ移すことで二重保守を解消できる。
- 散文成果物では template は見出しの羅列にとどまり、粒度と文体を伝えられない。sample にしか担えない役割が残るため、template の存在を sample 不要の根拠にはできない。
5. 承認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 決定者 | PO |
| 決定日 | 2026-08-23 |
| 承認方式 | commit |
| 証跡 | 本個票を追加した commit(docs(register): add PJR-VV3M) |
- 承認方式は
commitまたはPRを記載する。PRの場合は証跡に PR URL と merge SHA を本文テキストで記載する。 - 不可逆・高リスク・framework schema 破壊的変更に該当する決定は
PR方式で承認する。
6. 影響範囲とフォローアップ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響範囲 | 実践の型の作成方針ガイド、成果物カタログの型宣言、deliverable scaffold の template 解決、rulebook の本文構成章 |
| 必要な対応 | 判断基準への種別ごとの方針の反映、未着手成果物の宣言の見直し、template の宣言解決への変更と系統単位の整備、rulebook と成果物カタログにまたがる型宣言の突き合わせ |
| 追跡先 | PJR-JT1Y(未判断状態の区別)、PJR-K9KG(実在成果物の要否確定)、PJR-5N64(template の宣言解決と整備)、PJR-1Z1H(型宣言の突き合わせ) |
7. 関連ドキュメント
- 要否判断基準の正本: 実践の型ガイド
- 前提となる決定: PJR-QESV 実践の型の要否判断基準
- 本決定の契機となった実装: PJR-K4TA 実践の型の要否宣言