PJR-N22N xrp と xrr テンプレートを review が評価しない前提へ改訂する
1. 概要
prj-0001:pjr-h4h7-bps-grade-review で確定した設計では、review は成果物を再評価せず、grade を事実として受け取ってタスクの完了可否を判断する。現在の xrp-* テンプレートはレビュー観点ごとに pass / fail / unclear を判定する指示であり、review が評価を行う前提で書かれている。12 本のテンプレートを改訂する。
2. 事実
2.1. 現在は review が観点を評価する指示である
xrp-freeform-template.md の記述である。
1. レビュー観点(`RVP-NNN`)を満たしているかを主な基準にする。
- レビュー観点ごとの pass / fail / unclear 判定と根拠:
review result の `レビュー観点別結果` セクション(各 `RVP-NNN`)。これは成果物の評価であり、bps-deliverable-evaluation が定める P-08 の責務と重複する。
2.2. owner 以外のロールを絞る指示が残っている
owner ロールの観点は、成果物がその責務を果たしているかを確認する。owner 以外の
ロールの観点は…入力適合性の最低限の確認とし…過剰な再レビューはしないprj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration の決定 3.2 は責務による重み付けを撤回している。review が評価しない前提では、この指示自体が不要になる。
2.3. 対象は 12 本
| 種別 | 本数 |
|---|---|
xrp-* | 10 |
xrr-* | 2 |
xrp-viewpoint-detail-template.md と xrr-viewpoint-detail-template.md は観点別の詳細を記録する雛形であり、review が評価しないなら役割が変わる。
3. 改訂の方向
| 対象 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
xrp-* | 観点ごとに pass / fail / unclear を判定 | grade の結果を確認し、タスクの完了可否を判断する |
xrr-* | 観点別結果を記録 | 判断とその根拠、改善指示を記録 |
*-viewpoint-detail-* | 観点別の詳細を記録 | 要否を判断する。grade 側へ移るなら不要 |
bps-task-completion の受入観点が改訂の基準になる。
完了可能 / 品質 finding を伴う完了 / 品質良好だが未完了 /
評価結果が最新でない / 評価不能 / review 中の成果物変更4. 完了条件
xrp-*が観点ごとの評価を指示していない。grade の結果を入力として使う指示になっている。xrp-*に grade が最新でない場合の扱いがある。bps-task-completionのE-01と対応する。xrr-*が判断とその根拠、改善指示を記録する構成になっている。xrr-*の verdict がbps-task-completionの受入観点 6 区分と対応している。*-viewpoint-detail-*の要否が決まっている。不要なら削除し、参照元から外す。- owner 以外のロールを絞る指示が削除されている。決定 3.2 で撤回済みである。
- 12 本の間で記述が矛盾していない。共通事項は
xep-common-conventions-template.mdへ寄せる。 specdojo exec validateが通過している。- review を 1 件試行し、生成される plan と result が意図どおりであることを確認している。
5. 留意点
review の実務が変わる変更である。 現在 review を通す運用があるため、改訂と同時に既存の review plan が無効にならないかを確認する。sch-strategy-*.yaml の review phase の位置づけ変更も連動するが、そちらは別途扱う。
grade が 28 観点すべてを見る前提(prj-0001:pjr-wpwb-viewpoint-evaluation-criteria と prj-0001:pjr-k351-continuous-abolition-all-viewpoints)が未実装の段階では、grade は 12 観点しか見ない。改訂の適用時期を、観点範囲の拡大と合わせるかを判断する。 先に改訂すると、review が見なくなった 16 観点を誰も見ない期間が生じる。
5.1. 適用順序の決定(2026-09-27)
利用者の承認により、本項目は PJR-K351 の完了後に適用する。grade が 28 観点すべてを評価するようになってから review を「観点ごとに評価しない」形へ改めることで、16 観点を誰も評価しない期間を作らない。2026-09-27 に claude-expert-executor で 1 回実行したが、executor はこの判断が未決定であることを理由に着手せず waiting とした。この判断は妥当だった。
6. 作業内容
| No | 作業 | 担当 | 状態 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 観点範囲の拡大との適用順序を決める | QE | done | 適用順序の決定に従い、PJR-K351 の完了後に適用した |
| 2 | *-viewpoint-detail-* の要否を決める | QE | done | 不要と判断して 2 本を削除し、参照元のコードとテストから外した |
| 3 | xrp-* 10 本を改訂する | QE | done | 残る 9 本を改訂した(detail 1 本は削除) |
| 4 | xrr-* 2 本を改訂する | QE | done | xrr-template.md を改訂し、verdict を受入観点 6 区分と対応させた |
| 5 | owner 以外のロールを絞る指示を削除する | QE | done | 該当段落を持つ 4 本から削除した |
| 6 | review を 1 件試行して確認する | QE | open | plan 生成のみ試行した。agent による review 実行と result 確認は未実施 |
| 7 | 前回実行の変更を作り直す | QE | done | 前回実行の変更は作業ツリーに残っていなかったため、全体を再実装した |
7. 対応結果
- 前提確認:
PJR-K351とPJR-WPWBはdoneであり、適用順序の決定(PJR-K351の完了後に適用)を満たす。 - 再実装: 2026-09-27 の前回実行は親 runner の
typecheckで失敗し、その変更は作業ツリーに残っていなかった。本実行で全体を作り直した。前回の失敗原因は、scaffoldClaimResultの引数型からviewpointsPathを外したのに、呼び出し側(src/exec.ts)が渡し続けていたことである。本実行では引数型と 2 箇所の呼び出し、分割代入をそろえて外した。 *-viewpoint-detail-*の要否: review が観点ごとに評価しないため不要と判断した。xrp-viewpoint-detail-template.mdとxrr-viewpoint-detail-template.mdを削除した。あわせてsrc/exec-plans.tsの展開処理(reviewViewpointDetails・reviewResultSections・reviewResultSectionsForDeliverable、および review plan 専用だったcoverage_typesの読み込み)を外した。src/exec.ts・src/exec-run.ts・src/exec-results.tsのreviewSections受け渡しも外した。xrp-*: 観点ごとの pass / fail / unclear 判定と owner 以外のロールを絞る指示を削除した。「評価結果」章を追加し、評価対象、grade の対象種別、評価結果サイドカーのパスを_GRADE_SUBJECT_PATH_・_GRADE_TARGET_・_GRADE_RESULT_PATH_として plan 生成時に展開する。実践の型メンテナンス系では対象種別をkata、評価対象を実践の型とする。レビュー観点表はdone_criteriaを示す「完了条件」表(ID はDC-NNN)に改めた。- 共通事項:
xep-common-conventions-template.mdに「review の判断手順」を追加し、12 本に共通する正本とした。内容は次のとおり。- 再評価しない原則と、
grade list --changed-only(deliverable は--dependency-changedも)による鮮度確認(E-01に対応)。 --incompleteによる評価不能の判定(E-02)と、review 中の変更検知。- verdict 表。この節は
<!-- review-only:start -->と<!-- review-only:end -->で囲み、review plan にだけ残す。edit・登録簿・Job の plan からは取り除く。
- 再評価しない原則と、
xrr-template.md: 評価結果の確認、判断根拠、未充足事項・改善指示、approach に応じた確認、decision(verdict)の構成に改めた。verdictはcomplete/complete-with-findings/incomplete/grade-stale/grade-unavailable/changed-during-reviewの 6 値である。bps-task-completion の受入観点 6 区分と一対一に対応する。- reporter:
src/exec-reporter.tsとexec-reporter-output.schema.yamlの review 出力をgrade_check・rationale・improvements・approach・verdictに置き換えた。src/exec-results.tsの描画と未記入検知も新しい構成に合わせた。reporter への指示には「complete以外の verdict も記録済みの結果としてoutcome=completeで返す」旨を加えた。改訂前に scaffold 済みの review result のために、recommendation: _TODO_の未記入検知は残した。 - 試行:
exec plan --deliverable pm-plan --mode reviewをfully-guidedとrulebook-maintenanceで/tmpへ生成し、次を確認した。- 評価対象・対象種別・既存サイドカーのパスが展開されること。
- 完了条件表と review の判断手順が出力されること。
- 区切りのマーカー行が残らないこと。
- 同じ評価対象に
grade list --changed-onlyを実行すると評価対象が出力され、この時点の review はgrade-staleになること。
- 既存 review plan への影響: 改訂前の plan から scaffold した review result は、reporter の新しい出力で本文ごと置き換わるため描画は失敗しない。改訂前の plan 本文は観点別評価を指示したままなので、未着手の review plan は再生成が必要である。
- 未完了: review を agent で 1 件実行して生成される result を確認する作業(No.6)は、executor の sandbox では実行できないため未実施である。
review-guide.mdは旧来の観点別判定とrecommendationを説明したままであり、別途改訂が必要である。sch-strategy-*.yamlのreviewphase の位置づけ変更も別途扱う。
8. 関連ドキュメント
- prj-0001:pjr-h4h7-bps-grade-review
- prj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration
- prj-0001:pjr-wpwb-viewpoint-evaluation-criteria
- bps-task-completion
docs/ja/specdojo/exec-templates/xrp-template.mddocs/ja/specdojo/exec-templates/xrr-template.md