PJR-H220 観点の document_kinds を rulebook ID 列挙で保守し続けるか決める
1. 背景
PJR-AG7B では、観点がどの種類の文書に当てはまるかを document_kinds の include / exclude で宣言する仕組みを入れた。対象は rulebook ID で列挙する。
docs/ja/specdojo/defaults/pm-review-viewpoints.yaml の現状は次のとおりである。
vp-arc-single-responsibility: index 系の rulebook 21 件を exclude に列挙している。vp-ba-business-value: 12 件を exclude に列挙している。
この方式では、index 系などの rulebook を追加するたびに、関係する観点の列挙も更新する必要がある。更新を忘れると、新しい種類の文書に当てはまらない観点が適用され、review / grade で的外れな指摘が出る。更新漏れを検知する仕組みもない。
2. 検討した選択肢
| 選択肢 | 内容 | 利点 | 懸念 |
|---|---|---|---|
| A | rulebook ID の列挙を維持し、rulebook 追加時の更新を作成手順(standard / recipe)へ明記する | 仕組みの変更がない | 手順頼みで漏れを検知できない |
| B | 列挙を維持し、全 rulebook が各観点で include / exclude / 既定のどれに当たるかを検証で一覧化する | 追加時の判断漏れを検知できる | 検証の追加が要る。判断そのものは人が行う |
| C | rulebook の frontmatter に分類(例: index 系)を持たせ、観点は分類で include / exclude する | 追加時に分類を付ければ観点側の更新が不要になる | frontmatter スキーマと AG7B の解決処理の変更が要る。分類の定義が要る |
3. 決定内容
選択肢 B を採択する。観点の適用範囲は、これまでどおり document_kinds の rulebook ID の列挙で宣言する。そのうえで、document_kinds を宣言した観点ごとに、include / exclude / 既定(適用する)のどれとも判断されていない rulebook を一覧にする検証を追加する。rulebook を追加したときの判断漏れを、手順ではなく検証で検知する。
判断済みであることの記録方法(明示の include への列挙、判断済み一覧など)と、検証を error にするか warning にするかは、実装の todo である PJR-VJP8 で決める。rulebook に分類を持たせる選択肢 C は、分類の種類が固まった時点で、index 系から段階的に移す余地を残す。
4. 採択理由
- 除外リストの中身を確認した(2026-09-27)。
vp-arc-single-responsibilityの 21 件は index 系の rulebook 19 件(index 系の全件)と overview 系 2 件で、分類 1 つでほぼ表せる。一方、vp-ba-business-valueの 12 件は index 系 2 件と、種類の異なる 10 件(bdd・dct・gl・ifx-*・pm-members・pm-roles・sch・tml)で、1 つの分類では表せない。 - 選択肢 C は、単一責務の観点にしか効かない。frontmatter のスキーマ変更と 107 件の rulebook への分類の付与が必要で、分類の定義そのものが別の設計判断になる。
- 選択肢 B は、両方の観点に同じ仕組みで効く。今の宣言の形のまま、スキーマの変更も既存 rulebook の手直しもなく導入できる。判断は人が行うが、判断の漏れはなくなる。
- 選択肢 A は、漏れを検知できないため、現状の問題が残る。
- B の検証は、将来 C へ移った後も、分類の付与漏れの検知に引き続き使える。
5. 承認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 決定者 | PO |
| 決定日 | 2026-09-27 |
| 承認方式 | commit |
| 証跡 | 本個票の決定内容を記録した commit(docs(register PJR-H220)) |
- 承認方式は
commitまたはPRを記載する。PRの場合は証跡に PR URL と merge SHA を本文テキストで記載する。 - 不可逆・高リスク・framework schema 破壊的変更に該当する決定は
PR方式で承認する。
6. 影響範囲とフォローアップ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響範囲 | pm-review-viewpoints.yaml、観点の解決処理、rulebook の作成手順 |
| 必要な対応 | 決定後に実装・手順更新の todo を起票する |
| 追跡先 | PJR-VJP8(検証の実装) |
7. 関連ドキュメント
- specdojo:review-guide
docs/ja/specdojo/defaults/pm-review-viewpoints.yaml