PJR-H4H7 成果物評価の BPS を作成し grade と review の関係を定義する
1. 概要
prj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration で確定した grade と review の関係を、業務プロセス仕様として記述する。個票の決定は経緯を含むため設計の正本にならない。BPS を正本とし、cdfd-* の修正とテンプレート改訂はこれを根拠に展開する。
2. 記述する設計
prj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration の 最終結論(2026-09-26) が正であり、本項目はそれを業務プロセスとして展開する。要点は次のとおり。
| 経路 | 判定対象 | 出力 | 問い |
|---|---|---|---|
| grade | 成果物 | grade・finding | この文書の品質はどうか |
| review | タスクの成果 | verdict | この作業を完了してよいか |
- 評価は grade が 1 回だけ行う。review は文書を再評価しない。
- 評価の実行者は editor から独立する。runner が実行する。
- 観点は 28 件を共通とする。
continuousは廃止する。 - 鮮度は
content_hashで保証する。review 時点で最新でなければ実行する。 - review phase は評価を持たないため Do から Action へ移す。
3. 対象の成果物
根拠は成果物カタログではなく現行の CDFD とする。 カタログの BPS 29 件は旧 10 領域体系の P 番号を記載しており、同じ番号が現行では別の領域を指す。カタログの追従は prj-0001:pjr-mh9e-bps-29-cdfd-14 で後追いする。
現行 CDFD の 14 領域のうち、本項目が対象とするのは次の 2 つである。
| 領域 | 名称 | 正本 | 作成する BPS |
|---|---|---|---|
P-08 | 成果物評価 | cdfd-check.md | bps-deliverable-evaluation |
P-11 | タスク完了 | cdfd-action.md | bps-task-completion |
bps-rulebook.md は「一文書は、概念データフローの一つのプロセス領域に属し」と定めるため、2 文書に分ける。 両者の関係は各文書の入口と出口に記載する。グループを横断する順序はユースケース別 CDFD の責務であり、BPS で定義しない。
3.1. P-11 は既に結論と一致している
cdfd-action.md の記述である。
3.1. タスク完了(P-11)
評価結果、進捗報告の判断事項、完了条件を照合し、人間が完了可否を判断する。| プロセス | 業務目的 | 担当 |
|---|---|---|
P-11-01 | 完了条件と評価・報告結果を人間が照合し、完了可否を確定する | PO、PM |
P-11-02 | 完了の決定と完了記録を正本へ残す | PM |
prj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration で確定した「review は文書を再評価せず、grade を事実として受け取って完了可否を判断する」は P-11-01 そのものである。review phase を Action へ移す結論は、CDFD の既存の構造と整合する。
3.2. カタログ未登録の影響
| 影響 | 内容 |
|---|---|
done_criteria がない | grade の vp-qe-done-criteria が評価できない |
| カタログに未登録 | vp-arc-cross-document-consistency が検出しうる |
| Schedule に載らない | タスクとして追跡されない |
いずれも prj-0001:pjr-mh9e-bps-29-cdfd-14 のカタログ追従で解消する。先行作成を妨げる理由にはしない。
4. 完了条件
- 対象の BPS が
bps-rulebook.mdに準拠して作成されている。 - grade と review の判定対象、入力、出力、実行主体、起動条件が読み取れる。
- 評価が 1 回であることと、その保証方法(
content_hash)が記述されている。 - review が文書を再評価しないことと、grade を事実として受け取ることが記述されている。
- editor と評価実行者の独立が記述されている。
- 例外(grade が最新でない、評価不能、対象が評価中に変更された)の扱いが記述されている。
- 処理ステップが現行 CDFD の P 番号(
P-08-01〜03、P-11-01〜02)と対応している。カタログの旧 P 番号を根拠にしていない。 - 2 文書の入口と出口が対応しており、grade の確定結果が完了判断の入力になることが読み取れる。
done_criteriaを満たしている。npm run -s lint:mdとnpm run docs:buildが通過している。
5. 前提
| 前提 | 項目 |
|---|---|
| BPS の記述規約が standard 準拠であること | prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard |
| sample / template が実例として使えること | prj-0001:pjr-8ten-bps-sample-bps-template-bps-recipe |
両方の完了を待つ。 規約が確定しないまま書くと、規約確定後に書き直しになる。
6. この BPS を根拠に展開する項目
作成後に起票する。
| 対象 | 変更内容 |
|---|---|
cdfd-overview / cdfd-check / cdfd-action | review の所属を Do から Action へ。grade と review の関係 |
xrp-* テンプレート | 観点で評価する指示 → grade を確認して判断する指示 |
xrr-* テンプレート | 観点別結果の記録 → 判断とその根拠の記録 |
sch-strategy-*.yaml | review phase の位置づけ |
7. 作業内容
| No | 作業 | 担当 | 状態 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 前提 2 項目の完了を待つ | QE | done | T3NN、8TEN の完了を確認 |
| 2 | 現行 CDFD の P-08 / P-11 を読み込む | QE | done | cdfd-check / cdfd-action とプロセス ID を照合 |
| 3 | BPS を 2 件作成する | QE | done | 成果物評価とタスク完了を別文書で作成 |
| 4 | grade を実行し finding を確認する | QE | waiting | editor から独立した runner による評価を executor 後に行う |
| 5 | 展開する項目を起票する | QE | waiting | BPS の review 後に cdfd-*、xrp-*、xrr-* を起票する |
8. 対応結果
bps-deliverable-evaluation.mdを新規作成し、P-08-01〜P-08-03に対応する対象・基準確定、独立 runner による 28 観点の評価、content_hashによる鮮度確認、grade・finding の確定を定義した。bps-task-completion.mdを新規作成し、P-11-01〜P-11-02に対応する review gate での完了可否判断と完了記録を定義した。review は成果物を再評価せず、最新の grade・finding を事実として利用する。- 2 文書の入口と出口を grade・finding で接続し、評価結果がない場合または
content_hashが一致しない場合は runner が成果物評価を実行してから review を再開する関係を明記した。 - grade と review の判定対象、入力、出力、実行主体、起動条件を分離し、editor と評価 runner の独立、同じ内容版を二重評価しない制御を記述した。
- 評価不能、評価中の対象変更、review 時点の鮮度不足、完了条件の未充足を主要例外として定義した。
- 成果物カタログへの登録は prj-0001:pjr-mh9e-bps-29-cdfd-14、CDFD と review テンプレートへの展開は本 BPS の review 後に起票するため、本実行では変更していない。
8.1. 評価(2026-09-26)
完了条件をすべて満たす。prj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration の 4 原則がいずれも判定可能な形で表現されている。
| 作成文書 | 領域 | 章 |
|---|---|---|
bps-deliverable-evaluation | P-08 | 必須 8 章 |
bps-task-completion | P-11 | 必須 8 章 |
8.2. 4 原則の表現
| 原則 | 表現された箇所 |
|---|---|
| 2 回評価しない | bps-task-completion の前提条件。疑義がある場合も P-08 へ戻す経路を定めた |
| 作成者から独立 | S-02 の担当を runner とし、QE が判定単位を固定する |
| 評価と承認を分ける | 出力の注記「grade・finding は…タスクの完了可否を直接確定しない」 |
| 判定対象が異なる | 受入観点の 品質 finding を伴う完了 |
原則 1 は逃げ道を閉じている点が要点である。review 内で判定を置き換えられると原則が崩れるため、P-08 へ評価要求を戻す経路を定めた。
原則 4 は受入観点として表現された。
品質 finding を伴う完了: 最新の評価結果に finding があるが、今回のタスク範囲と
完了条件は満たしている → finding を消去または解消せずに完了できる文書の品質とタスクの完了可否が独立していることを、第三者が判定できる条件にしている。
8.3. 個票に書いていない整合を補っている
前提条件に「依存先と Kata を含む評価コンテキストの変化が評価結果へ反映済みである」を置いた。これは prj-0001:pjr-z47x-grade-changed-only が扱う鮮度問題への対応であり、本項目の個票には記載していない。設計の整合性から導いている。
content_hash は前提条件、S-01、E-01、受入観点の 4 箇所に現れ、S-01 後の成果物変更も受入観点 review 中の成果物変更 で扱っている。
8.4. スコープを守っている
新規 2 文書のみを作成し、cdfd-*、xrp-*、xrr-*、カタログを変更していない。bps-deliverable-evaluation の対象外に「成果物の品質の再評価、grade・finding の変更、成果物の編集」を明記し、境界を自ら定義している。
8.5. カタログ未登録の状態
done_criteria がないため grade の vp-qe-done-criteria は評価できない。カタログ登録は prj-0001:pjr-mh9e-bps-29-cdfd-14 で行う。先行作成の代償として想定済みである。
9. 関連ドキュメント
- prj-0001:pjr-2zvs-grade-review-integration
- prj-0001:pjr-t3nn-bps-rulebook-rulebook-authoring-standard
- prj-0001:pjr-8ten-bps-sample-bps-template-bps-recipe
- prj-0001:pjr-wpwb-viewpoint-evaluation-criteria
- prj-0001:pjr-mh9e-bps-29-cdfd-14
docs/ja/product/010-business-specs/010-data-flow/cdfd-check.mddocs/ja/product/010-business-specs/010-data-flow/cdfd-action.mddocs/ja/specdojo/rulebooks/bps-rulebook.md