PJR-AH2P cdfd-overview-rulebook の grade finding 8 件(sample との保管先重複・完成判定の網羅性・用語)を解消する
1. 概要
9/14 0 時の定期再評価で cdfd-overview-rulebook が needs-work 66 点となった。codex の 3 段目の finding 8 件はいずれも実在する不整合で、(a) rulebook の「保管先は別のデータストアと重ならない」という判定基準を cdfd-overview-sample の「顧客台帳」「つけ台帳」(どちらも常連客ノート)が満たしていない、(b) 完成判定が「他節の条件をここに集約」と宣言しながら Frontmatter 必須キー・導入文・対象者・領域表の必須列・データストアの区分・詳細 CDFD 一覧の列・PO 承認記録を欠く、(c) ノード総数の数え方が rulebook(代表ノード+データストア)と sample(外部主体を含め 16)で一致しない、(d) STSD / CSTD / PO / retrofit / Orchestrator が定義なしで使われている。rulebook と sample を局所修正して解消する。
1.1. finding の内訳(JBR-grade-kata-f41e0255f31d、codex-expert-executor)
| ID | severity | rule | 指摘 | 確認 |
|---|---|---|---|---|
| F001 / F006 | major | cross-document-consistency / kata-conformance | 「主な保管先」の判定基準「別のデータストアの保管先と重ならない」を sample の「顧客台帳」「つけ台帳」(保管先がどちらも「常連客ノート(現行)」)が満たさない | sample 141・151 行で確認 |
| F004 / F005 | major | verifiability / omissions-consistency | 完成判定が「本節をチェックリストの正本とし、他節の条件はここに集約」と宣言しながら、Frontmatter 必須キー、導入文・目的・適用範囲、領域表の必須列、データストアの区分、詳細 CDFD 一覧の列、PO の承認記録を欠く | 完成判定は 11 項目で網羅していない |
| F002 | minor | cross-document-consistency | ノード総数の定義が rulebook(代表ノード+データストア)と sample(外部主体を含め 16)で不一致 | sample の記述は 14 が正しい |
| F003 / F007 | minor | conciseness / readability | 名称一致、一対一対応、subgraph 禁止、ノード数閾値が記述ガイド・完成判定・禁止事項で反復し、完成判定側が一部欠ける | 正本の所在が読み手に伝わらない |
| F008 | minor | language-consistency | STSD、CSTD、PO、retrofit、Orchestrator が定義・参照先なし | 用語表に無い |
category は consistency 50 / quality 50 / usability 75 / architecture 100。PJR-V8FV の章名統一が原因ではなく、 9/13 の全面改訂時からの不整合である。cdfd-rulebook と cdfd-uc-rulebook には同じ「集約」の宣言はない。
1.2. 対処の方向
- 保管先の重複: 現行の物理帳簿 1 冊を複数の論理データストアが共有する場合を rulebook で条件付きに許す(注記を必須にする)か、sample の保管先を「常連客ノート(顧客欄)」「常連客ノート(つけ欄)」のように分ける。前者は現実の業務に合う。
- 完成判定: 宣言どおり全必須条件を集約する。rulebook-authoring-standard の意図に合わせ、Frontmatter、導入文、各章の必須要素、データストアの区分、詳細 CDFD 一覧の列、
ready昇格に必要な承認記録を項目化する。記述ガイドと禁止事項の反復は理由と参照に絞る。 - ノード総数: sample の記述を 14 に直し、外部主体を含めないことを rulebook で明記する。
- 用語: 用語表に STSD / CSTD / retrofit / Orchestrator を追加し、Role code は
pm-rolesの参照を付ける。
1.3. 追加(2026-09-14): cdfd-overview 本体の finding から見えた規則の不足
9/14 6 時枠の成果物評価で cdfd-overview が needs-work 72 となった。完了条件の不整合(DC-001 / DC-003)は dct-data-flow.yaml を現行モデルへ更新して対処済み。残りは rulebook の規則に起因するため本項目で扱う。
| finding | 指摘 | rulebook で決めること |
|---|---|---|
| F004(major) | Onboarding の「目的・文脈、メンバーとロール、agent・provider」、Plan の「判明した事項と意思決定」、Action の「構成変更要求と承認結果、非推奨化の判断」、Orchestrator の「参加者の意図」に対応するエッジがない | 参加者は外部主体として描かないため、参加者由来の入力は構造的にエッジを持てない。箇条書きで「参加者から」と明記し、エッジとの相互対応の対象外とする規則を加える |
| F005(major) | 成果物の保管先 docs/ja/product/ が保管庫 docs/ja/product/trash/ を包含し、評価結果の「成果物 Frontmatter の grade」も成果物と重複 | 保管先の一意性の規則に、包含・共有を注記付きで許す条件を加える(本項目 1.2 の保管先重複と同じ論点) |
| F006 / F007(minor) | STSD / CSTD の参照先なし、担当列に「運用担当」「タスク owner」「レビュー担当者」「runner」と Role code が混在 | 用語表の補完と、担当列は Role code へ統一し呼称との対応を示す規則 |
2. 完了条件
cdfd-overview-sampleのデータストア表が rulebook の保管先の判定基準を満たしている(規則の条件付き緩和か sample の分離のいずれか)。cdfd-overview-rulebookの完成判定が、ready昇格に必要な全必須条件を項目化し、他節はその参照に絞られている。- ノード総数の数え方が rulebook と sample で一致している。
- 用語表に STSD / CSTD / retrofit / Orchestrator があり、Role code の参照先が示されている。
- rulebook / sample の authoring standard の最終チェックを満たし、
npm run lint:mdとnpm run lint:fmが成功する。 - 次回の
rtn-grade-recheckでcdfd-overview-rulebookとcdfd-overview-sampleが再評価され、上記 8 件の finding が解消している。
3. 作業内容
| No | 作業 | 担当 | 状態 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 保管先の共有条件を rulebook に定めるか sample を分離する | ARC | done | F001 / F006 |
| 2 | 完成判定を全必須条件に拡充し、反復を参照に絞る | ARC | done | F003 / F004 / F005 / F007 |
| 3 | ノード総数の定義を揃え、sample を 14 に直す | ARC | done | F002 |
| 4 | 用語表を補い、finding コメントを解消する | ARC | done | F008。再評価は次回の定期実行に任せる |
| 5 | 参加者由来の入力の扱いを rulebook に規定する | ARC | done | overview 本体の F004 |
| 6 | 保管先の包含・共有の条件を rulebook に規定する | ARC | done | overview 本体の F005(1 と同じ論点) |
| 7 | overview 本体の担当列を Role code に統一し参照を付ける | ARC | done | F006 / F007 |
4. 対応結果
cdfd-overview-rulebookに保管先の共有・包含・埋め込みを許容する条件と論理境界の注記規則を追加し、完成判定を Frontmatter、導入文、必須章・表、図、詳細 CDFD 一覧、未決事項、PO 承認記録まで含むチェックリストの正本へ拡充した。- ノード総数から外部主体を除外すること、参加者由来の主要入力を図のエッジとの相互対応から除外できる条件、プロジェクト管理文書の「主な担当」を採用済み Role code へ統一する規則を追加した。
- 用語表へ STSD、CSTD、Role code、PO、retrofit、Orchestrator の定義と正本を追加し、解消した finding コメントを削除した。
cdfd-overview-sampleは共有ノート内の顧客欄・つけ欄、販売明細欄・日次締め欄を論理境界として明記し、ノード総数を外部主体を除く 14 に修正した。STSD / CSTD は初出で正式名称と役割を示した。cdfd-overview本体は参加者由来入力の記載と図示省略条件、保管先の共有・包含境界、STSD / CSTD の参照先を明記し、「主な担当」を ロール一覧 の Role code に統一した。- 対象ファイル限定の Frontmatter 検査は成功した。全体の
npm run lint:fmは変更対象外のdocs/ja/specdojo/samples/br-sample.mdにある既存の Frontmatter schema 警告で終了コード 1 となったため、本項目では同ファイルを変更していない。 - 次回の
rtn-grade-recheckによる再評価は定期実行へ委ねる。対象成果物の内容に残る課題はない。